仕事が難しくて進まない。
その外にも簡単な仕事がバンバン入ってくる。
簡単な仕事は重要度は高くなくても、優先度が高い。
ほとんど急ぎで頼まれる内容だから。
そうすると、難しい仕事が後回しになってくる。
どんどん、気分的にしんどくなってくる。
さらに難しい仕事が溜まってくると、いよいよ先の見えない迷宮に入り込んでいくような気分になる。
目の前に道はあるから進むことは出来るが、ちゃんと出口にむかって先に進めているのか自信が持てなくなってくる。
もう、迷っている。
でも、冷静に今日あった出来事を考えてみる。
知らなくて失敗した経験は、未来に生きる。
今日は知っている事が増えた。
次は間違えないし、悩むことも無いから、早くできる。
今日は間違いなく成長できたと言える。
であれば今日のことは、次は気を付けよう、で終わりだ。
新人だし、職業的に、知らない事の方がどうしたって多い。
だから明日も知らなくて辛い思いをする、そういう一日が来ることを想像して憂鬱になってしまうが、明日が来る保証はどこにもない事を思い出そう。
今日これから寝て、朝、これまでと同じように起きるとは限らない。
であれば、今、何をするか。
こうして、思ったことを書いておく事が僕にとっては最優先だ。
ここに書く時だけ、僕は僕であることを確信できる。
しじまという言葉が好きだ。
沈黙だとか、静寂を表す大和言葉で、文学的な響きが強いこの言葉を使う機会はめったにない。
いや、まずない。
聴くこともまずない。
だから、この言葉は見る言葉。
本を読む人にだけ、なじみのある言葉だと思う。
そういう言葉がほとんどだと思う。
話される言葉はごくごく限られたものだと思う。
話す時には表情や声の抑揚、身振り手振りといった言葉を補助する要素がたくさんある。
しかし、本には文字しかない。文字のみで、その繊細な世界観だとか、人物の感情を表現し、読者に想像させなければならない。
だから同じような言葉でも、微妙なニュアンスの違いが大切になってくる。
比喩、文脈などを駆使すれば、その表現は千差万別。
そこに著者の文章の力量や読む人を惹きつける魅力が出てくる。
そこに作者の存在を感じることができる。
だから、本はおもしろい。
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