それでも世界は美しい。
人間が嫌いです。
立場が人を争わせ、世論が人を争わせ、道徳心が人を争わせる。
世の中は息苦しい。
皆がそれぞれに、誰もが、他の誰も到達できない場所を持っている。
どうしようもなく、その場所は存在し誰もそこには存在出来ない。
そこは魂の場所とでも言うべきでしょうか。
そこが人を人たらしめ、人を苦しめます。
皆、苦しんでいるようにしか見えません。
笑っている人でさえも。
苦しんでいるのを見るのは嫌いです。
だからこそ、私が笑い、笑わせ、私が安心するのです。
それが出来ない私が嫌いです。
私を笑わせられない、あなたが嫌いです。
お互いに嫌いなもの同士、いつものようにいがみ合う。
そんな世界が、それでも美しい。
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