定時上がり。今日は寝るまでに本が一冊読めるほどの時間があった。
と言いつつ一冊読み切るなんてことはしなかったが、有意義な時間だった。
まずやったことは、ランニング。
いつもの堤防を走った。
定時上がりの日が沈んで西の空が赤く染まっている時間帯は、いつ見ても不思議なほどに美しい。
もちろん、今日の夕焼けより赤が深く、きれいなときもあったし、薄い雲が地平線の上一面にひろがり、それらがぼうっと浮いたように光っているのが幻想的なときもあった。それらと比べたら、もちろん街中から見るなんでもない日常にまぎれたような、ありきたりな夕焼けかもしれない。
しかし、たとえ皆が感嘆する景色でなくとも、夕焼けはそれ自体が不思議で、興味を惹きつけてやまない対象なのである。
それを納得したくて、光を学び、空を学び、人体を学ぶ。
今日は、西日差し込む山の稜線から空の天井、さらに東へと暗く沈んでゆく山の影までの美しきグラデーションと、雲の白と黒の混じるグラデーションを理解したつもりだ。
一つ、雲の先を見た気がした。
ついでに、エアコンの仕組みをざっくり知った。
理論を伴った理解には興味が湧かない。僕はあくまで物語的な理解ができたら楽しいらしい。
エンジニアは向いていないかもしれない。
コメント