私は中学生くらいの頃に初めて死にたいと思うことを知りました。
私はずいぶん長生きしたなと高校生くらいのころから思っておりました。
それから紆余曲折なんて熟語を使うのも恥ずかしくなるくらい平凡な、しかし当人にとっては身じろぎすら出来ないような、しかしはたから見れば滑稽な悩みを抱え、早10年。
突風はずいぶん昔に吹いて、すでに余生の感があります。
はたから見れば、などという自分は客観視できてますよアピールがもうダメなのです。
人を拒絶している。
完璧を装えば装うほどに、滑稽さは増してゆきます。
1人で目玉をきょろきょろ、きりきりまい。
上機嫌でいることが大人の嗜みといえる風潮が、嫌いです。
皆が皆、生きる、明日が来る、いつか死ぬ。そんな苦しみにもがき、宗教にすがる。
そんな世界の方が、当たり前のような気がするのです。
みんな強すぎる。逞しすぎる。
そうでなければ。私にとっては、皆が皆、ハリウッド級の演技力を持った化け物に思えます。
弱き化け物。
ところで私は弱き化け物でしょうか。
ちゃんと大丈夫を装えているでしょうか。
たぶん装えていないでしょう。
顔を見ればわかります。
弱き人間です。
逝きたがりの生きたがり。
どっちつかずに、のうのうと快楽を貪る恥を知らぬ珍獣であります。
どうかお許しください。
他人のせいにはいたしません。
環境のせいにいたします。
世界の、地球の、宇宙のせいにいたします。
いえ、私のせいにいたします。
楽しむものは楽しめ。苦しむものは苦しめ。仕事するものは仕事しろ。
好きなようにすればよい。
ただ、ひとりよがりは格好悪いぜ。
夢の中で会った自分自身にそう忠告を受けた。
でも私は思った。
それは人を操ろうとする者に対して意味を持つ忠告だ。
私は私だけの為にすることについて、ひとりよがりという概念は適用されまい、と。
そして、ひとりよがりではない!とひとりで叫ぶことの、意味の無さにひとり苦笑した。
良いと思ったものを良いと言う。
その方が価値がある。
ただのコピー、模写、イミテーション。
それでいい。それで世界は発展と荒廃を繰り返しながら、彩られてきた。
イイ。最高に酔っている。
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