博士の愛した数式/小川洋子著を読了した。
好きな作品の一つとなった。
読んだ小説がいいなと思っても、人にその良さを説明しようとするとなかなかうまくいかない。
うまくいかないと言ったが、そもそも良さを説明する言葉が一言も出てこなかったりもする。
なぜ、うまくいかないかというところを解明するとともに、人に読みたいと思わせられないまでも、せめて自分自身はこういうところが良いと思ったんだと自覚したい。
この作品が好きなんだという証拠を言葉にしたい。
この気持ちは、大事にしなければいけない。
生きるモチベーションの一つになる。
諦めては人生というトンネルは暗く狭くなっていくと心得よ。
何事も初めては、拙く恥ずかしいものだ。意味を求めてはならない。
生きて触れたものの中で、良いと思ったものを良いと言えないこと程、不幸なことはない。
その技術を身に付け、羽ばたくようにその良さを表現出来たら、さぞ気持ちがいいだろうと思う。
その希望を忘れない。
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