彼女はいつもスカートだった。
私はスカートが好きだったから、文句があるどころか毎回喜んでいたが、問題が一つあった。
彼女のスカートはワンパターンだったのだ。
先ほど私はスカートが好きだといったが、実のところ、大好きなのである。
気心知れた友人に一度だけ、その思いのたけを打ち明けたことがあったが、怪訝な表情をされてしまった。
それ以来、誰にもスカート好きであることは話していない。
ただこうして、毎回彼女がスカートになるのを心待ちにしている。
人間に歴史あり、スカートにも歴史ありというわけで、その種類も豊富なのだが、その種類と歴史までとなるとキリがないので多くは語るまい。
まあ、軽く種類だけ箇条書きに述べると、
・タイトスカート
・フレアスカート
・プリーツスカート
・バルーンスカート
・マーメイドスカート
・ティアードスカート
・チューリップスカート
などがある。
僕はタイトスカートが好きなのだが、ついぞ彼女がタイトを着ることは無かった。
やはり、彼女がタイトスカートを着るなんて架空の世界なのかと諦めた。
彼女は今日もタイトスカートとは違うスカート姿で、お決まりのセリフを言っていた。
「月にかわって、おしおきよ!」
使用必須ワード「月」,「スカート」,「架空」
1人が自分のことを語る文章ばかりになってしまう。次は、2人以上の人物に会話をさせてみたい。
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