記録/2021.12.07

日記

失敗は成功のもと。

そして、成功は失敗のもと。

書くことが思い浮かばないから、ランダムワード作文でもしようかと思う。

早く寝たいから、サクッと短文で。

と、その前に、今は夜は短し歩けよ乙女という本を読み進めていることを書いておこう。

太宰といい、森見といい、野崎といい、京都を舞台とする作品が多くて楽しい。

京都に来てよかったと思う点である。

京都に来て、なぜ私は知人の一人もいない京都へ就職をしたのだろうと考えることが度々あった。

なんのことはない。京都を舞台とする小説を楽しむためである。

小説を第一に考えた生活も悪くない。

東京を舞台とする小説を楽しむために、上京することもやぶさかではない。

小樽が舞台の作品は京都より多くはないし、なにより寒い。

実家に帰るにも、第二の故郷、松江に凱旋するにも、遠い。

京都も遠い。どこからも、遠い。

そんな、土地になぜ住んでみたいと思うのか、自分でも分からない。

ルタオは好きだが、現代は通販で事足りるし、本店で修行を積みたいというわけでもない。

食べる専門だ。

ではなぜ、小樽に住みたいのかと言えば、一目ぼれしたとしか言いようがない。

もう10年も前になるというのに、修学旅行で行ったあの場所がなんとなく、忘れられないのだ。

修学旅行がとても楽しかったというわけでもないのが不思議である。

楽しかったら、あるいはこんなに心囚われることはなかったのかもしれない。

ただ、あの風景と空気に私がいる方が自然だという気がしてならないのである。

正直に言えば、京都は向いていないと感じる。

嫌いではないが、なんとなく。

都会は便利だが、向いていない。なにか、すり減るものがあるような気がしてならない。

気が付けば、ランダムワード作文など書く必要もないくらいに、文字を連ねていたではないか。

焦りや怒りに囚われずに自分に向き合い過ごす時間は余裕とゆとりを生む気がする。

集中する技術は、余裕を持つことの技術と通じている。


慣れないことはするもんじゃないな、と思うような経験をしようじゃないか。

いずれ慣れないことをすることに、慣れる。

それが、知るということ。

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