記録/2022.05.15

悠久の歴史に想いを馳せる。

そこには繋げたい欲求があるのだ。

なぜ私が今ここにいるのか。その不安定感に沈み込みそうな時、今という大地を盤石なものにする為に、人は未来に道を思い描き、今を生きる。

それは容易なことではない。

未来とは人間の意思が作り出す希望的な仮定の時間だが、常に更新し続ける今という時はあっという間に過ぎ去っていく。未来を未来を思い描くことに消費している。

確定的安心感を得にくい未来に対し、過去は幾分絶対的に思える。

過去から、時間的スケールと結果の関係を学び、再現、応用しようとする。

今という結果の原因を過去に求めるのは当然のことだ。

そうして、今私がここにいること、現代の景色がここにあるのは何故かという事に興味を抱く。

それは少し角度を変えれば、自然の成り立ちに興味が移ることになる。

そうして、人は時間を遡ろうとする。自分を今に結び付ける起源を求めて。

私は今日、ポンペイ展に行ってきた。