記録/2020.12.22

日記

やはりモンカフェのインスタントコーヒーが美味しい。

今日思い出した言葉は二つ。

「世の中に無神経ほど強いものはない。」勝海舟

「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である。」神様のカルテ2/著:夏川草介

無神経になるのだという自己暗示と、己の良心が関ケ原の合戦の如く争う一日であった。

ともあれ、この言葉を知っていたことに感謝したことは言うまでもない。

引き出しが多ければ多いほど、物事の捉え方が増える。

それは自分と現実の出来事の間に緩衝材を置くことだと考えることが出来る。

辛い事を辛い事として、苦しい事を苦しい事としてそのまま反応的に受け入れていてはすぐに疲弊してしまうだろう。

人は言葉によって他人を操ろうとするが、自分が一番操りやすい事に気付いていない。

自分の言葉に一番無防備に影響を受けているのは自分である。

日頃から不平不満悪口嫌味を言っている人は自分に対する不平不満悪口嫌味を人一倍意識せざるを得ないだろう。

そう考えているから僕は自分が思い出す言葉に敏感なのである。

楽しい時、苦しい時、移り変わるその時々に思い出す言葉を意識して覚えようと努めている。

そして、今日は最初に書いた2つの言葉を思った。

日本国憲法では表現の自由が認められている。表現が自由なのであるから、思う事は当然の如く自由である。何を想い、何を思おうが勝手である。

それは自分自身にも言える。自分の中で矛盾する考えを持っていてもいいのだ。

矛盾だらけの表現ですら自由なのだから当然だ。

そんなわけで、今日も私は矛盾を心に抱えて仕事をしたわけだが、これが実に効果的だった。

時には無神経を装い無敵のスーパーアーマーを纏い面倒や憂鬱を退け、時には良心に従い己の心にまんまと報酬を手にする。

矛盾を抱えるとは柔軟に現実を乗り越えていくという事なのだ。

柳の如き良心にのみ従い生きている人もいるだろう、それはそれでカッコいいと思う。

砕氷船の如く無神経に己を貫いていく人もいるだろう、それはそれで勇ましいと思う。

なんだっていいのだ。

それで今日を生き延びる事ができたのだから。

お気に入りの音楽を聴きながら本を読み、モンカフェのインスタントコーヒーを楽しむ事が出来たのだから。

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