それでも

お話

出来ると思った。

そう思って、山を駆け、木に登り、川を泳ぎ、崖から飛んだ。

歌い、踊り、100点目指してドリルを解いた。

ついでに勉強の何たるかを親に説いた。

純度100%の絶対的自信。

結果は二の次、もう一回のタフネス。

そんな自分はどこへやら。

自分に問うた、田んぼ道。

あの頃は心が視界そのものだったのです。

今は区別が出来るようになりました。

現実そんなに甘くない。

思った通りになるわけない。

心はいつも純度100%、それすら疑う日々の中。

やっぱりうまくいかなくて、もう一回がもういいや。

自分の言葉はまがい物、自分の行動も嘘だらけ。

言葉にしなければ光輝き、動かなければ清流流る。

言葉にすると、思いは必ず純度を失うとして。

それでも私は、あなたに会いたい。

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