本を読んだ記録と感想。
人間失格/太宰治
言わずと知れた大文豪、太宰の作品についに手を出した。 結果撃沈、意味不明。 私にこの思考の濁流は受け止められませんでした。 と言えればどんなに良かったか。 たぶん、何も分かってはいないのだろうし、いや、小説を読んで分かったなどという満足感を...
スクラップ・アンド・ビルド/羽田圭介
著者を知っている人は多いだろう。 本を読まない人でも必ずと言っていいほど、ニュースで耳にするであろう芥川賞を受賞したことがある方だ。 時に芥川賞や直木賞といったタイトルは二人同時受賞という事が起こる。 羽田圭介さんが受賞した際、もう一人の芥...
カラフル/森絵都
感想を書きたいわけでも、書評をしたいわけでもない。 ただ、読んだという事実を記録しておきたい。 でなければ、私自身すら読んだことを信じられなくなる。 さて、どうでもいい前置きは置いておき、軽く感想をしたためておこう。 森絵都さんの本を読むの...
始まりの木/夏川草介
「神様のカルテ」で有名な夏川草介さんの著書。 民俗学を専攻する大学院生の女の子と教授の少し不思議な物語。 やっぱり夏川草介さんの文章からは人間の心とその美しさの表現が魅力。 その一言に向けて、温かく物語が紡がれ、進んでいく。 この本について...
この気持ちもいつか忘れる/住野よる
「君の膵臓を食べたい」で有名な住野よるさん初の恋愛長編。 分かりやすくドロドロした三角関係的な話ではない。 住野よるさんらしい、と言っては失礼かもしれない。 けれど、僕が好きになった住野よるさんの言葉だった。 内向性が強く日常に退屈を覚える...
流浪の月/凪良ゆう
先週、月曜日から木曜日にかけて読み進め、めでたく完走したので記録しておく。 この本を書店で手に取るまで、この著者のことも、その著作も一つも知らなかった。 本屋に入ってすぐ目につく、店が売りたい本の棚にこの本はあって、本屋大賞受賞と大きく帯に...
思考の整理学/外山滋比古 (1)
はじめに 本当は、この本にはどんなことが書かれていて、何に役立てる事が出来るのかを自分なりにまとめた記事にしたいと思っていました。 しかし、うまくまとめる事を考えすぎて、なかなか作業が進まない事と、他にやりたいことや不安なことが出来てしまっ...
青くて痛くて脆い/住野よる
感想が、書けない 小説を読んだ感想というのを書くのは難しい。なぜ難しいかというと、どうしても他人の考えを評価することにつながってしまうと思うから。面白かった、面白くないの選択。感動したという言葉が用いられるか、用いられないかということを思う...
物語ること、生きること/上橋菜穂子
はじめに 前回の記事「僕にとっての物語」を描いた日と同じ、8月30日のことを日記としても書いておく。 というのは、昨日出会った一冊の本を今日読み終え、この本と出会うまでの記録を昨日思ったことと一緒に残しておきたくなったから。 長文になる予定...