日記

記録/2021.12.01

今年もあと一か月になった。 あっという間であった。 年々、一年という時間が経つのが早くなっていくという気がするが、それは嘘である。 二十数年生きてきて一年が長かったと思ったことなど一度もない。 毎年毎年が一様にあっという間だと思うのだが、残...
日記

記録/2021.11.30

いいものはいいと主張せねばならない。 たとえそれが争いを産もうとも、主張せねば自分の世界が伝搬することはない。 それはつまり、孤独への一本道をたどる行為だと心に言い聞かせるべし。 孤独を飼い慣らすことができれば、それすなわち桃源郷へとたどり...
日記

記録/2021.11.25

昨日の記録を見て、何を言っているんだこいつと思った。 それくらい移り気が激しい。 ストレスか、元来の性格か、人間の本質か。 ともかく、人を喜ばせる文章を書きたいなどと、今はみじんも考えていない。 と 途中まで書いて、下書きとして保存してあっ...
日記

記録/2021.11.24

一週間があっという間だと思った。 一年もあっという間だと思った。 「仕事が分からないヤツ」から「仕事ができないヤツ」に昇格を果たしたこの一年は、慣れない環境への順応という意味でキツい一年であったはずだ。 その一年ですら、早いと感じるというこ...
お話

何でもない日

拝啓 ずいぶん長い間連絡も途絶えていたというのに、急なお便り大変驚きました。 いえ、とても嬉しかったですよ。 私の自宅のポストに入っているものと言えば、電気代かガス代、水道代の督促状を筆頭に、近所にできたピザ屋のチラシやご不在連絡票くらいの...
日記

記録/2021.11.10

振り向くと鳥居がありました。 その鳥居は今しがた通り抜けたばかりの、町に溶け込む小さな寺の小さな鳥居でした。 ほとんど毎日下をくぐっているその鳥居を、なぜ今突然振り向こうと思ったのか、自分の行動と思考に全く整合が取れず、半ば錯乱に近い混乱状...
日記

記録/2021.10.29

会社に給料を上げてもらえと言われた。 どうやら僕の評価は良いらしい。 でもそれは、単に多くの時間を会社に「居る」ことを評価されているにすぎない。 僕は仕事はもちろん、生きることにも不熱心である。 不熱心ゆえに、いつまでも「居られる」だけだ。...
日記

記録/2021.10.28

煩くなりましょう。 自覚的なツッコミをしましょう。 白ける場面にヒントがあるはずです。 ぶっ壊して、集めて、ぶっ壊して、集めて、その繰り返し。 懐疑の破綻から、連想が生まれ、享楽に殉じて、また、懐疑に生まれることの繰り返し。 懐疑に自覚的で...
日記

記録/2021.10.27

いやだ。 機械に飲まれてしまう。 僕が機械を作るのではない。 僕は機械の一部として、他の部品との摩擦ですり減っていく。 皆同じだ。強度を失い寿命が来て、それが各所で起こり、全体としての機能が損なわれると、予期せぬ動作をする。 僕は、他とぶつ...
日記

記録/2021.10.24

落ち着いた日だった。 なんの気負いもためらいもない。 もはや、生きているとさえ言えないほどに呼吸のみをしていたような気がする。 思考もない。ぷかぷかと呼吸をするための口と鼻だけを水面から突き出して漂った。 僕にはそれが精いっぱいだ。人を愛す...